
こんばんは!
木下純平です。
今回は、一見投資という観点からは外れていると思われるかもしれません。
実際、私自身そう思っておりましたから。
でも、その後自分自身の失敗を経て、自宅購入も投資的観点で物件選びをしないといけないんだなぁと学んだ、というお話です。
まずどんな失敗か?
要するに、高く買って安く売らざるを得なかった、というお話です。
12年前の私のメンタル
購入当時の私のメンタルはこんな感じでした。
- 自宅所有はサラリーマンのロマン
- 自宅は一生に一度の大きな買い物
- ローンは60歳までに完済できる金額の範囲内にしておく
- 買うタイミングは早ければ早いほど良い
- ローンは変動金利よりちょっと高くても固定金利を選択すべし
- 掛け捨て保険のような賃貸住まいより、自宅所有の方が資産形成になる
- 自宅は投資用不動産と異なり“欲しい”という主観を最優先して購入してもよい
今では180度真逆の考えですが、、、
今では、上の全てに私自身否定的な感覚を持っております。
この12年間でまさに180度真逆の考えに変わってしまいました。
一つずつ補足していきます。
1.自宅所有はサラリーマンのロマン?
社会人になるまで実家を出たことの無い私は、独り立ちの指標として住まいが大きな割合を占めておりました。
稼ぎもさることながら、住まいを独立させることが当時の私にとって一人前の証と勝手に思い込んでおりました。
しかも、賃貸ではなく自己保有ができれば周囲からもサラリーマンとして成功したと思ってもらえる、と思っておりました。
今の時代、これは完全に迷信でした。
2.自宅は一生に1回の大きな買い物?
これは、そんな大きな買い物をサラリーマンが何回もできるわけがない、という思い込みからです。
何十年にもわたる人生で、家族構成の変化やライフスタイルの変化は完全に頭から抜け落ちておりました。
今では、人生においてずっと同じ住まいがいいはずがない。
その時その時に合った住環境が作れれば最高なのだ、という風に考えが変わっております。
3.ローンは60歳までに完済?
老後を意識した発想でした。
当時の私は、60歳定年を迎えたらサラリーマンをきっぱり引退し、年金の範囲内で静かな老後を暮らすものと思い込んでおりました。
60歳を超えたら年金以外の収入がなくなる。
従って、家賃はそれまでに払いきってしまわねばならない、
というロジックです。
今は60歳で無収入になることは全く想像しておりません。
空室率の極めて低い都心区分ワンルーム投資による家賃収入を当てにしておりますし、
何より私自身も60歳を超えてもできるだけ長くサラリーマンを継続するつもりです。
この低金利時代のお得なローンを60歳までに完済する必要はないと考えております。
4.買うタイミングは早ければ早いほど良い
これもできるだけ早く終の棲家を決めて、ローンを早く返済した方が、豊かな老後生活を送れると思っていたことによります。
今では安く調達したローンは、更なる資産形成のためにできるだけ返済しないように、という真逆の思いです。
5.ローンは変動金利よりちょっと高くても固定金利を選択すべし
これは金利変動リスクを排除したい、という思いからです。
当時の住宅ローンは固定で3%程度だったと記憶しております。
変動金利が2%前後。
私が社会人になった当初と比べると固定金利3%でもとても安いと感じました。
結果論ではありますが、完全に相場観が間違っておりましたね。
いまでは金利上昇は全く想定しておりません。
6.掛け捨て保険のような賃貸住まいより、自宅所有の方が資産形成になる
家賃支払いは何も残らないが、ローン支払いは最後に家が残る、という浅い考えを持っておりました。
自宅だってどんな物件をどんな買い方をするかで資産性は変わってくるし、
割安家賃で住めるのであれば賃貸だってお得で、ほかの資産形成ができることもあるし。
家賃支払いとローン支払いだけを比べて損得が決まる程単純ではない、
と今は考えております。
7.自宅は投資不動産と異なり“欲しい”という主観を最優先して購入してもよい
結局、まとめるとこの間違いが全てでした。
投資不動産を購入する際は、相場とか利回りとか賃貸需要とかあんなに色々考えて検討するのに、
自宅購入の場合は「自分が気に入るかどうかがすべて」という間違った考えでした。
確かに自宅購入の場合は、投資不動産と異なり自分が住むので、「自分が気に入るかどうか」という要素は投資用不動産にはない非常に重要なポイントです。
でも、投資的観点での検討が省略できるわけではありません。
今の時代、臨機応変に生きるべし
変化の激しいこのご時世、住まいについても、終の棲家というよりはライフスタイルに応じて臨機応変に変えていく方があっているように思います。
その観点で、自宅購入でも投資的観点での検証、将来の資産価値の見極めは極めて重要な要素であると思います。