
こんばんは!
木下純平です。
私はこの10年近く賃貸住まいなのですが、持ち家の友人から
「いつまで賃貸住まいしているの?家賃がもったいないじゃん、、、。」
と言われるたびに違和感を覚えます。
持ち家と賃貸の比較は、これまでも何度か書いてきましたが、今回は
「家賃はもったいないのか?」
という点にフォーカスしてみたいと思います。
持ち家の友人は必ずこう続きます。
「家賃って結局は掛け捨て保険のようなもので最後は何も残らない。
持ち家だとローンを完済してしまえば家が残る。」
これって事象としては確かに間違ってはいないと思います。
損得の議論は別もの!
でも、それで損得の議論にまで展開することには無理があり、「あの時買っておけばよかった!」ということには必ずしも繋がらない。
言い換えると、「あの時買わずに賃貸のままでよかった!」というケースだって大いにあり得るということです。
持ち家も不動産投資です!
結局、持ち家と賃貸の違いは、自宅にリスクをとっているかとっていないかの違いだけだと思います。
要するに自宅という不動産に投資したかしていないかという違いだけ。
不動産投資はいろいろ
不動産投資をするのであれば、リスクの取り方には何も自宅だけではなくいろいろあります。
ファミリータイプの自宅用不動産よりよっぽど投資効率の良い不動産がほかにあるかもしれない。
例えば、郊外の100㎡3LDKファイミリータイプ6000万円と、
都心の20㎡1K中古区分ワンルームマンション2000万円3戸とどちらに投資しますか?
というお話と何ら変わらないと思います。
自宅は「おめでとう!」の不思議
また、例えば「自宅を持ちました!」というと周囲はたいてい「おめでとう!」と返してくれます。
一方、「投資用にワンルームマンションを買いました!」というと「そんなリスクとって大丈夫??」と返ってきます。
何が違うのか?
私の経験上は、むしろ圧倒的に後者の方が難易度が低いと思っております。
細かい違いはありますが、、、
もちろん、持ち家VS賃貸では細かい違いはたくさんあります。
持ち家であれば割安の住宅ローンが組めるとか、住宅ローン控除が使えるとか、アメニティなど含めた細かい作りが分譲の方が優れている、、、とかとかいろいろ。
投資も実需も一緒!
不動産を購入するときには考えることが山ほどあります。
最終的にそのリスクをとるかどうかの判断をすることは、実需の自宅だろうが投資用だろうが何ら変わりはありません。
何なら自宅の方が、実際に自分たち住むのだから、他人が住む投資不動産よりも考えることが多く難易度が高くなってしまうと思います。
家賃はもったいなくない!
買えば必ず資産になる、というのは大間違い。
価値が目減りしたにもかかわらずずっと決められたローンを支払い続けるかもしれないというリスクをとっている、ということを忘れてはいけない。
もちろん、自分が住みたくて、かつ将来優良資産になると見込める不動産に出会えたならば早いに越したことはないと思います。
だけど、ただ住みたい、所有したいだけで自宅を購入してしまうことはやめた方がいい、ということが自戒の念を込めて言いたいことです。
やっぱり「賃貸の家賃がもったいない!」という言葉は間違っていると思います。