
こんばんは!木下純平です。
今回は金利相場観に関するお話しです。
変動金利型人気!
先日の新聞記事に、「住宅ローン固定型急減」「続く低金利、選考に変化」という見出しの記事がありました。
要するに、将来の金利上昇リスクは低いと判断し、固定型より金利の低い変動型の住宅ローンを選ぶ人が増えている、という内容。
金利上昇リスクの見方
一般的に変動型は今低くても将来の金利上昇リスクが残ります。
一方固定型は今変動型より高くても将来の金利上昇リスクを排除することができます。
住宅ローンは通常何十年も背負うものです。
固定はある意味コンサバ!
その間、金利相場だけでなく自分の収入もどうなるかわからないし、大きな出費があるかもしれない。
ですので、極力将来の不確定要素(不安)を減らすべくあえて固定型を選び、無理の無い範囲内で住まいを選ぶというやり方は、ある意味コンサバな選択ともいえると思います。
昔、私も固定金利を選びました
実際10年以上前になりますが、私は自宅を購入したことがあります。
住宅ローンを利用しての購入でしたが、金利選択には相当悩みました。
悩んだ末、出した結論はご多分に漏れず固定金利でした。
当時私は30代半ばでゴリゴリのサラリーマンマインドの持ち主。
「ローンは悪」という先入観の一方、「自宅所有はサラリーマンのロマン」という思いとの葛藤で、極力コストを固定化して将来の不確かな金利上昇リスクを排除すればローンを組んでも大丈夫。
そんな考えで安い変動型を捨て、比較的高い固定型の住宅ローンを選択したことを覚えております。
私の相場観は間違っておりました
今思えば、大間違いでした。
当時、日本国債がバブルの状態であることは既に言われていたので、いつかバブルが弾けて長期金利が急上昇するに違いない。
変動より高いとはいえ、固定金利だって既に低いレベルだと思っていたので、コンサバに固定金利型を選択したつもりでした。
さらなる世界的な金融緩和
10数年経った今、金利相場を振り返ってみると、今は当時思いもよらなかったくらいの低金利となってしまいました。
日本国債のバブル問題が解消されたわけではありませんが、
長期金利は下がる一方だし、
日本だけではなく世界にまで金融緩和が拡大してしまっております。
出口の見えない緩和政策!
最近の新聞報道によると、世界的な金融緩和状態は出口が見えない状態のようで、当面は終息しない感じです。
そういったことから、冒頭の「固定金利型の住宅ローンを選択する人が減っている」ということにつながっているのだと思います。
まだもし持っていたら、、、?
私の当時の自宅物件は、その後の転居を伴う異動のため程なくして売却して終わったのですが、もし保有し続けていたとしたら、
早い段階で変動金利に切り替えるか、
借り換えるか、
何かしらの対応をしていただろうと思います。
もしかしたら、異動がなかったとしても売却していたかもしれません。
環境も相場観も変わりました!
環境が随分変わりました。そして、私自身のローンに対する考え方も随分変わりました。
将来の金利上昇リスクは相対的に随分小さくなってきたように思います。
今なら私も迷わず安い変動金利型の住宅ローンを選ぶと思います。