
こんばんは!
木下純平です。
先日の新聞記事で興味深いものを見つけました。
「住宅ローン0%時代到来、減税効果でおつりも」という見出しです。
要するに、住宅ローン金利が一段と低下している中、住宅ローン控除制度により減税を受ければ、利息を払ってもなおおつりがくる状況さえ生まれる、という内容です。
投資家としては使ってみたい!
記事の論調としては、それでも安易な借り入れには落とし穴もあるから、多額の借り入れは禁物だ、という内容でしたが、
投資家目線としてはやはり使えるだけ使ってみたいと思うのが本音ではないでしょうか。
私は持ち家ではなく賃貸住まいなので、ローン控除を受けておりませんし、これまでに受けたこともありません。
ですので正直不勉強なのですが、付け焼刃で調べたところ、適用された場合10年間にわたって年間40万円を上限にローン残高の1%分を支払った所得税から控除できるとのこと。
やはり、言葉ではいまいち実感できないので、ローン計算表を使って試算してみました。
損益分岐点は0.48%!!
例えば、4000万円を35年間、元利均等払いで借入した場合、金利が何%で住宅ローン控除額が総支払利息を上回るか、シミュレーションしてみました。
もちろん繰上返済は考慮しておりませんが、ローン金利が0.48%で、ローン控除額が総支払利息を上回りました。

0.48%だったら、変動金利ではすでに現実にありますね。
確かにあり得るな!
なるほど改めて計算してみると、確かに“借入益”が発生するケースもあり得そうですね。
実際には、住宅ローン利用の際には、ローン保証料や抵当権設定登記料などの手数料もかかりますし、大部分のローンはそのあたりは自己資金対応が必要だったと思います。
したがって、それら諸経費をすべて含めるとなかなか借入益は簡単ではないとは思います。
でも、世の中はこれからまだまだ低金利時代は続きそうな雰囲気ですし、長期固定金利のフラット35も1%割ってきている状況。
やっぱり魅力的ですよね。特にフラット35がもっと下がって損益分岐点を下回るような状況となれば、固定金利ですし借入益が確定するわけですから使わない手はないと思います。
臨機応変な対応が必要!
以前にマイナス金利の負の影響について書きました。(以前のブログもお読みください→普通預金が危ない⁉)
でもマイナス金利は利用者にとってデメリットだけでなく、こういったメリットも両面あるということに気づきました。
これから劇的に世の中の常識が変わっていきそうな雰囲気がある中、臨機応変にこれら変化に対応していかねばならないな、と痛感させられた記事でした。