
こんばんは!
木下純平です。
投資家と管理組合
私は、将来のお金の不安を軽減する対策として4年半ほど前から都心中古区分ワンルーム投資を講じております。
区分マンションを所有すると、居住者ではなく所有者が自動的に管理組合総会のメンバーになることになります。
管理組合とは、管理会社と一体となって物件の維持管理のために活動する所有者による組合です。
大規模修繕などの意思決定をしたり、所有者から毎月徴収する修繕積立金を管理したり、建物を永く維持管理するために非常に重要な役割を担っております。
今回は、投資家としてその管理組合総会とどう向き合っていくか?
自分なりに整理してみました。
以前の自分
すべて投資用ですが、私は同じような区分ワンルームマンションを複数戸保有しており、それぞれの管理組合員でもあります。
管理組合員の中には、その管理組合自体を取りまとめるべく管理組合役員(理事長、組合員、監査役等)が数名おります。
役員は立候補か輪番で任命されて決まるルールで、私もこれまでに何度か輪番で管理組合役員に任命されたこともありました。
でも、これまでは正直「面倒くさいことはいやだなぁ」という思いが先行し、私自身真面目に取り組んでおりませんでした。
そもそも私は、他のやりたいことを犠牲にすることが嫌なので、投資には手間をかけないというポリシーを持っております。
ですから、利回りの低い都心区分ワンルームを好んで選択し、賃貸募集やメンテナンスに手間をかけないで済むような不動産投資を行っています。
管理組合活動に関しても同じです。
具体的には、管理会社から送られてくる何らかの議案決議書に対し、委任状を返送することはあっても、議案について真面目に考えたことはなく、
白紙委任で返信することがほとんど。
完全に他人事でした。
変心のきっかけ
ただ、最近はその思いが変わってきました。
きっかけは、ある一つの管理組合総会に興味本位で参加したことです。
そこでいくつかの議案の審議が行われたのですが、
ある修繕案件があと一歩のところで否決されたことを目の当たりにしました。
その案件は、今後の建物の維持管理には非常に重要な修繕案件。
物件の長期的な維持管理のためには施した方が良いと誰でも思うような案件でした。
ところが結果はギリギリ否決。
私を含めそこにいる全員が残念な思いに駆られる、ということを経験しました。
利害不一致は仕方ないが、、、
そこで気づいたことは、以前の私のように議案に真面目に向き合っていない所有者を除いたとしても、同じマンションのオーナー間では必ずしも利害が一致しないということです。
もっと言うと、長く大事に持ちたい長期保有志向のオーナーと、短期売却によって早く売り逃げしたいオーナーでは考え方が全く異なります。
建物修繕の例で言うと、長期保有志向の所有者は賛成、短期売却志向の所有者は否認の傾向があるということです。
これは致し方ないことではあります。
今の自分
しかし、私は完全に前者の長期保有志向型のオーナーです。
ですから、自分の意見を主張できる権利はしっかりと主張しないと不利だと思いました。
このまま建物維持管理に必要な修繕が施されずに放置されてしまうと、コストはかからないものの、後々取り返しのつかないダメージが建物に発生するかもしれません。
そうなると私の長期保有戦略がそもそも機能しなくなってしまいます。
結局、手間はかかるかも、、、
当初は手間をかけずにほったらかしで不動産投資を、なんて考えていました。でも、結局のところ都心の区分マンションであっても長期で保有しようと思えばそれなりに時間と手間をとられることになりそうです。